切符の購入
電車に乗る際の切符の購入方法ですが
1)駅構内の改札口近くにある自動券売機で購入
2)「みどりの窓口」「びゅうプラザ」で購入
3)SuicaまたはPasmoを購入
と3つの方法があります。
自動券売機は日本語以外に英語は標準で対応しており、残念ながらタイ語はまだありませんが、中国語・韓国語等の多言語対応券売機も増えているようです。利用の仕方は後述致します。
電車に乗り慣れている場合は別ですが、東京の場合は路線が複雑に入り組んでいるため、料金表を見ても時間が掛かる場合が多いです。路線図で自分の現在いる駅は、赤で「当駅」と示されています。「当駅」から何線でどこで乗り換えるか確認してください。
また行き先が路線図から見つけられない場合は、「みどりの窓口」や「びゅうプラザ」で直接駅員に聞いて購入してください。これらの窓口では座席指定券、特急券などのJR線の切符以外に国内線航空券や、船舶、長距離バス、美術館などのチケットも扱ってます。
私は3)のSuica/Pasmoを使用する方法がとても便利ですのでお勧めします。
Suica/Pasmoの場合は利用した運賃はすべて降車駅で自動精算されますので電車に乗る際に金額を事前に確かめる必要はありません。
最初に1000円、2000円、3000円、4000円、5000円、10,000円の6種類の金額からご希望の金額を選び、購入します。
BTSのカードと基本的には同じですが、分厚いプラスティックのカードで、東京の全ての電車、バス、一部のタクシー、飲み物の自販機、コンビニの買い物でも利用可能です。細かいおつりがたまって財布の中が小銭でパンパンといった事もありませんし、切符を間違えて買って料金不足ということもありませんので是非お試しください。(Suica,Pasmoに関しての詳細はこちらをご覧ください。)
自動券売機の使い方
自動券売機の使い方
(1) 目的地までの料金を、自動券売機上の壁に表示された料金表もしくは路線図で確認します。
(2) 自動券売機はタッチパネル式になっており、行き先までの料金を所定の料金を投入した後、該当するパネルを押します。また逆に行き先までの料金パネルを先に押し、その後から料金を投入することもできます。
(3) おつりときっぷを忘れないように受け取り改札口へ。
自動改札機
【自動改札機】
(1) BTSの乗り方と同じです。購入された切符を改札機の差し込み口に差し込みます。改札を通過すると、改札機の反対側へ穴が空いた切符が出てくるので、忘れずにお受け取りください。
(2) 目的地に到着し駅を出る時、きっぷはそのまま改札機に回収されます。
ただし購入した切符で利用可能な乗車区間を乗り越してしまった場合は、切符を改札機に通すと警報が鳴りゲートが閉まり通行できなくなります。
その場合は、再び戻された切符を受け取り、改札脇にある乗り越し精算機で不足した金額を払います。新たに精算券が発行されますので、その切符を改札機に通して出ます。
やり方が分からない場合は改札口の近くに窓口がありますので、駅員さんに不足分のお金を払って通過します。
Suica やPasmoを使う場合は、改札機の上部の読み取り機にカードをタッチさせるだけで通過できます。
東京の路線図
上の路線図はJR,私鉄各線を網羅したものですが、長年東京に住んでいる日本人でも、とても覚えきれるものではありません。 学校や会社と家の往復など、通いなれた場所に行くまでの乗り換えは問題がないでしょうが、東京が初めての観光客には難しすぎます。 そこで観光スポットを中心に皆さんが頻繁に乗ると思われる路線、JR 山の手線を中心に説明いたします。
東京の歩き方のコツは、下で述べる環状線のJR山の手線を中心に覚えることです。確かに各路線は複雑に蜘蛛の巣のように絡み合っていますが、一つ一つの駅の間は意外に近く、場合によってはターミナル駅を起点として電車を降り、歩いたほうが簡単で早く目的地に到着する事も多いのです。
JR(Japan Railway)について
JR山の手線(Yamanote Line)
上の図の緑で書かれている路線がJR山の手線で、皆さんはこの路線を一番利用することになる筈です。 当サイトで紹介している新宿、代々木、原宿、渋谷、新橋、上野などは全てJR山の手線の駅になります。
また銀座、浅草などの観光スポットは近くのJR山の手線の駅を降りて、徒歩または地下鉄一本で簡単に行けます。
東京には多くの電車が走っており、新宿や東京、渋谷などの巨大なターミナル駅では1日の乗降客数が数百万人という数になり、そこに数多くの電車が乗り入れし、まるで駅の中は迷路のようです。
そこで自分の電車を見分けるのに一番簡単な方法は色で覚えることです。駅構内の案内板も緑が使われていますので、とにかく緑を目印にして電車のホームを見つけば良いのです。
JR山の手線は緑色と覚えてください。 なお山の手線は環状線と言われていて、円の中をくるくる回っています。円の内側を回っているのが内回り、円の外を回っているのが外回りです。円の中には29の駅があり、総距離34.5KMです。 ですからどの駅にも降りずに、そのままずっと乗っていると元の駅に戻ってきます。(約1時間ほどで戻ります)
JR中央線・JR総武線
JR山の手線の円の中ほどを横断している二つの路線で、JR中央線はオレンジ色、JR総武線は黄色の車体です。この2つの電車は円の中はほとんど同じ駅を通過しますが、御茶ノ水駅を通過後、JR中央線は東京駅へ、JR総武線は秋葉原へと分かれます。東京駅も秋葉原も同じJR山の手線の駅です。
運行間隔
都内の電車、とくにJR山手線、JR総武線、JR中央線、各地下鉄、東京23区内の私鉄などは、頻繁に運行されているので、朝、夕のラッシュ時で2分から3分間隔で乗ることができます。ただし、早朝と深夜は本数が少なくなるので、待ち時間が少し長くなります。
駅構内案内板
駅の改札を通り構内に入ると、上の写真のような様々な案内板が天井から釣り下がっています。
特に多くの電車が乗り入れるターミナル駅では、どこのホームに行って電車を待つのか、困ってしまいます。
写真を見て頂くと、必ず色分けされており、その横には数字、電車の路線名とどの方面に行く電車かが日本語と英語で書かれています。緑色と山の線、オレンジと中央線、黄色と総武線、、、などです。最初の数字がホームの番号になりますので、そのホームの階段を上がって電車を待ってください。
なお同じ色で同じ路線名でも「各駅停車」と「快速急行」「特急」などと停車する駅でホームが更に分かれています。もし「快速急行」に乗って、あなたの降りたい駅に電車が停車しなければ、その前の駅で降りて、そこから「各駅停車」の電車に乗り換える必要があります。
行きたい場所が「快速急行」や「特急」の停まる駅かどうか分からない場合は、お急ぎでなければ「各駅停車」の電車に乗ることをお勧めいたします。
「各駅停車」「快速急行」と「特急」の違いは主に停車する駅の数の違いです。なお山の手線は全ての駅で停車するため「各駅停車」のみになります。
地下鉄に乗る
東京都内の地下鉄の全てを合せると13路線あります。ここでは観光スポットに訪れる際に使われる代表的な地下鉄をご紹介します。なお地下鉄の路線図は地上を走る電車と異なり、分かり難いので、予めスマートフォンにアプリをダウンロードしておきましょう。
お勧めのアプリは
1)東京メトロ銀座線
地下鉄銀座線は、1927年に浅草・上野間で営業を開始した日本初の地下鉄で、現在は浅草駅から渋谷駅までを結んでいます。車体の色、路線図、乗り換え案内ではオレンジ色が使用されています。
今からおよそ90年前に作られた事もあり、地下鉄構内も他の路線に比べると狭く、天井も低く作られています。そのため走っている電車の車体もコンパクトです。
浅草・上野・日本橋・銀座・新橋・赤坂・青山・渋谷といった東京都心の観光スポットをこの路線だけで回ることが出来ますので、非常に便利な地下鉄です。
銀座線路線図
東京メトロ丸の内線
http://www.tokyometro.jp/th/index.html (タイ語)
乗車の際の注意事項
Rush Hour
最近のBTSやMRTも時間帯によっては混雑し、何度か電車を見送らなければならない事もありますが、東京では混雑の度合いが違います。タイの場合は入口付近だけが混んでいて中は空いてる事もよくありますが、東京のラッシュアワーは車両内部がほとんど余分な空間が無いほど人で一杯です。あまりの人で窓ガラスが割れたりすることもあります。
なお主要ターミナル駅には、朝に「押し屋」と呼ばれる電車に乗り切れない人を車内に押し込む係員をアルバイトなどで雇い、ホームに配置することもあります。
ラッシュの時間帯ですが、上り線(東京近郊から都心)は平日の朝(7時台 – 9時台)に、下り線(都心から東京近郊)は平日の夕方から夜間(17時台 – 20時台)に混雑のピークを迎えます。また終電に近い時間帯も朝夕ほどではありませんが、曜日や路線によっては混雑する場合もあります。
電車に乗る際は、可能であればラッシュの時間帯を外される事をお勧めいたします。
Women Only
Handicapped Seat
電車やバスの一部の座席に優先席が設けられています。優先席とは高齢者、身体障害者、怪我人、妊婦、乳幼児連れなど何らかのハンディキャップを持つ人が優先的に座れる座席の事です。また心臓ペースメーカーなどを装着した人への配慮のため、この優先席付近では携帯電話の電源を切るように呼び掛けています。
なお日本では電車内では携帯電話を利用することはマナー違反です。電話で話をしたい場合は、駅のホームなど電車から降りてから利用してください。
コインロッカーについて
大きな荷物を持って移動すると疲れますので、その際は駅の構内にあるコインロッカーを利用するのが便利です。コインロッカーとは、時間単位で荷物を収納できるロッカーの事です。ロッカー設置場所や収納可能な大きさによって料金は変わりますが、最新のロッカーでは収容容積が小さいもので300円から大型のスーツケースを用のもので700円位で借りれます。
なお時間は、駅によって変わりますが、始発から終電までを一日として計算しているようです。なお終電後は駅のシャッターが閉まりますので、翌朝の始発電車が出る時間(午前5時半ごろ)まで荷物を取り出すことは出来ませんのでご注意を。
JR山の手線上野駅
JR上野駅近辺には上野公園、不忍の池、上野動物園、アメ横など多くの観光スポットがあります。 ここから東京メトロ銀座線に乗り換えて浅草方面に行くと有名な浅草寺があり,反対方向の渋谷方面に乗ると銀座、原宿の近くの表参道にも行けます。 詳細はこちらをクリック
上野駅に直接乗り入れている電車(JR)
:山の手線/ 京浜東北線/ 東北本線/ 上野東京ライン/ 常磐線/ 東北・山形・秋田・上越・北陸新幹線
上野にある地下鉄
:東京メトロ銀座線
上野にある私鉄駅
:京成ライン
JR上野駅の詳細:http://www.jreast.co.jp/e/stations/img/map_e/e204.pdf (PDF)
JR山の手線秋葉原駅
秋葉原は家電製品の街、アニメ、フィギュア、コスプレ、メイド喫茶、AKB48劇場等、雑多なサブカルチャー・オタク文化の聖地です。
秋葉原駅に直接乗り入れている電車(JR)
:山の手線/ 京浜東北線/ 総武線
JR以外の路線
:東京メトロ日比谷線
:首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス
JR秋葉原の詳細:http://www.jreast.co.jp/e/stations/e41.html
JR山の手線東京駅
東京の表玄関とも言うべきターミナル駅で、プラットホームの数は日本一多い。赤レンガ造りの丸の内口駅舎は1914年に竣工、2003年に国の重要文化財に指定されている。
東京駅に直接乗り入れている電車(JR)
:山の手線/中央本線/ 京浜東北線/ 総武本線・横須賀線/ 総武本線・横須賀線/ 成田エクスプレス/ 上野東京ライン/ 東海道本線/ 京葉線
新幹線:東海道・山陽新幹線/ 東北・山形・秋田・上越・北陸新幹線
その他私鉄・地下鉄
http://www.jreast.co.jp/e/stations/img/map_e/e1039.pdf (PDF)
JR山の手線新橋駅
お台場方面に行く際はJR新橋駅から一度駅の外に出て、ゆりかもめに乗り換えます。
新橋駅に直接乗り入れしている電車(JR)
:山の手線/ 京浜東北線/ 横須賀線・総武線/ 東海道本線/ 上野東京ライン
JR山の手線浜松町駅
JR浜松町駅は羽田空国から入国する際に利用されるモノレールの発着駅です。
JR浜松町駅に直接乗り入れている電車(JR)
京浜東北線/ 山手線外回り
JR山の手線渋谷駅
渋谷は新宿、池袋と並ぶ3大副都心の一つで、山手線のターミナル駅JR渋谷駅を中心として繁華街が広がっています。昔から若者の街として知られ、デパートやクラブハウス、劇場、映画館が集まり、若者文化の中心地として、ファッション、音楽をリードしてきました。
JR渋谷駅に直接乗り入れしている電車(JR)
:山手線/ 埼京線・湘南新宿ライン/ 成田エクスプレス/ 埼京線・湘南新宿ライン
JR山の手線原宿駅
原宿といえばおしゃれでかわいいアイテムがお手頃な値段で手に入る『竹下通り』です。お隣の渋谷と並び若者ファッションの発祥地として有名です。原宿駅から明治通りまでの道には休日や連休は歩けないほどの人が集まります。また神聖な静かさが広がる明治神宮、おしゃれな表参道など、こちらから歩いてすぐのところにあります。
JR原宿駅に直接乗り入れしている電車(JR)
:山の手線
JR山の手線新宿駅
世界で一番の乗降客数(1日358万人)を誇る新宿駅を中心に、東京の行政の中心である東京都庁、超高層オフィスビルが立ち並ぶビジネス街としての顔。日本一の歓楽街歌舞伎町があり、さまざまなショッピングエリアが充実した街、、他の街と比べ新宿はさまざまな顔を持つ街です。
JR新宿駅に直接乗り入れしている電車(JR)
:山の手線/ 埼京線 湘南新宿ライン/ 横須賀線・ 東北本線/ 中央線・総武線/ 成田エクスプレス/ 中央本線・中央線/
その他の都内JR主要駅
新幹線に乗る
新幹線について
東海道・山陽・九州新幹線とは、東京駅~新大阪駅~博多駅~鹿児島中央駅を結ぶ路線で、東京~新大阪間が東海道新幹線、新大阪~博多間が山陽新幹線、博多~鹿児島中央間が九州新幹線と呼んでいます。その他に上越新幹線、東北新幹線、最近開業した北陸新幹線等があります。
東京ー新大阪間の東海道新幹線では「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3種類に分かれます。
のぞみは、東海道新幹線の主力列車で、16両編成で運行され、自由席は1号車~3号車です。停車駅は東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪です。
ひかりは、のぞみが停まらない駅を補完する役割を持った列車で、16両編成で運行され、自由席は1号車から5号車、停車駅は望みの停車駅に加えて、小田原、熱海、三島、静岡、浜松、豊橋、岐阜羽島、米原などに停車します。
こだまは、新幹線の各駅停車タイプで全部で17の駅に停車します。のぞみ、ひかり同様、16両編成で自由席は1~7、13~15号車で、場合によってはグリーン車以外全て自由席のタイプもあります。
切符の購入について
切符の種類は3種類あります。
1)自由席
2)座席指定席
3)グリーン車席
1)は座席の指定はありませんので、当日駅に行き、そのまま自動券売機かみどりの窓口で購入出来ます。乗車する際は、「自由席」と書かれた車両に乗ってください。席はどこに座っても自由ですが、時期によっては席に座れない場合がありますので、ご注意ください。
2)と3)は乗車前に予め予約をしなければなりません。
新幹線の切符は通常、乗車日の1か月前の午前10時から発売されます。
お支払いは現金の他にクレジットカードも使用できます。(自動券売機でもクレジットカードを利用できます)
事前購入でなくても、旅行当日に駅の窓口で購入することは可能ですが、時期によっては乗車したい列車が満席になっている事も考えられます。混み合うシーズンの場合は旅行の日程が分かり次第、前もって準備しておいた方が良いでしょう。全国各地のJRのみどりの窓口か券売機で購入するか、各旅行代理店などで手配してもらってください。またJapan Railway Passをお持ちの方は、みどりの窓口で予約をしてください。特に費用は掛かりません。
*インターネットでも予約は出来ますが、会員登録(無料)が必要なのとウエッブサイトは日本語のみですので、他の方法が良いかと思います。インターネット予約サイト:えきねっと
切符は「乗車券」と「新幹線特急券」の2枚渡されます。新幹線の自動改札機には、2枚の切符を同時に入れて下さい。
自由席と指定席の違い
自由席と指定席の違いは、山陽・九州新幹線以外は、座席が指定されているかどうか(座れる保証があるか、どうか)の違いのみです。東海道新幹線(東京駅から新大阪)を利用する場合は、座席は全く同じです。
混雑するシーズンは、年末年始(12月末から1月初旬)やゴールデンウイーク(4月末から5月初旬)、お盆(8月中旬)で、その時期に新幹線で旅行する場合は、早く予約しなれば自由席ですと座れない可能性が高いと思ってください。
それ以外の時期に関しては平日の金曜日の夕方が混みますが、東海道新幹線の場合は始発駅(東京駅または新大阪)で乗車するのであれば、よほどの事が無い限り座れないことはないと思います。
ちなみに東京駅ですと15分ごとに発車しますので、乗ろうと思っていた列車の列に、既に長い列ができていた場合は、無理して乗らず次の列車に乗るようにしましょう。
また「こだま」は自由席が1号車から7号車、13号車から15号車まであるのと、「こだま」の場合は停車する駅が多く、長距離旅行者にとって人気がないので、他の「のぞみ」「ひかり」に比べると座れる確率は高くなります。
なお東海道新幹線で東京から新大阪に向かう場合は、進行方向の右側の席に座ると、晴れていれば途中富士山が見られます。